2023/02/17 16:47
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の続きです。
翻訳コースのメンバーに声をかけられて、私も勉強会に参加することになりました。
過去に何回か同じコース、試験を受けたことのあるクラスメイトたちが、過去のプリントなどをたくさんもっているので、合格までは主にそれを使わせてもらって勉強会に取り組みました。
学生だけでやるので、指導者はいませんが、模範解答もあったのでそれをお手本に勉強しました。
勉強会のすすめ方
1) まずメンバー確保。週1回開催でしたが、2人以上いないとできないので。平均して3~4人ぐらいだったかなと思います。あまり多いと時間ばかりがかかって効率がよくないので5人ぐらいMAXが理想かなと思います。
2) 1~2題のプリント問題(過去の授業で使われたもののコピー)をメンバーに紙・電子で配布。同時に訳の提出期限も設定。勉強会の前日の夜までに提出する、というルールだったような記憶。その場で初見で全員の訳に触れると、何が正しいのか正しくないのかわからず、違いを比較するしかできないので、課題提出期限と勉強会開始までに時間的余裕を持たせる方がいいです。その間自分で違いについて考えたり、調べたり、ネイティブに聞いたりすることができ、それを勉強会のディスカッションに生かすことができます。
私の場合は、Wordのコメント機能を使用して、ガンガン他のメンバーの訳にダメ出しをつけておき、それを印刷して勉強会に持っていきました。自分の言及したい部分に集中することができます。
3) 勉強会は1回2時間ぐらい取っていたと思います。大抵は大学のパソコン大画面付き勉強室を借りてやっていました。パソコンは必須です。Google検索で、自然な日本語の呼応や、トピックの事実確認を、全員の目の前で瞬時に行えます。
4) 勉強会開始の段階で、全員が全員の訳を持っている状態です。1段落または1文ずつ、気になる点をコメント、ディスカッション、質問してきます。その過程で、模範解答を参考にすることもありましたが、必ずしも模範解答が100%ではなく、ディスカッションが中心でした。どのように修正したらいいのか、なぜこの訳になったのか、そこに文法ミスや勘違いはあるのか、などなどです。
5) 定期的にまとめをします。勉強会や授業で学んだコツを一問一答形式にしておき、勉強会でシェアします。試験直前には1週間に2回とか、本番同様に3つの課題から2つを選んでやるとか、虎の巻の作成とシェア(一問一答から特に重要なものをピックアップ+心構えや試験への取り組み方など)もしました。
私は無事1回で合格できましたが、勉強会はその後引き続いて2年間ぐらい、合格後も参加しました。
中には、通訳の試験は合格したけど翻訳の試験が合格できない、というような方もいらっしゃって、たまに通訳の勉強会も開いてもらいました。
また、その一環でフィールドワークをしたり、お茶やランチにお出かけしたり、お仕事を紹介してもらったり…と、とてもよいメルボルンの思い出のひとつとなりました。
まとめ。
翻訳の勉強会は絶対に参加した方がいいです。
なかったら自分から作るぐらいのやる気が必要です。
理由1) 翻訳はひとりでやってると精神的に参りやすいです。
理由2) リソースや知識がどんどん増えていきます。
理由3) ディスカッションすると、納得しやすいです。
理由4) 勉強が楽しくなるし、勉強以外の活動にも広がります。
理由5) ライバルができ、やる気アップします。
理由6) 外からの目線は中立な訳を作るのに必要です。読み手になってくれる人が必要です。
理由7) 課題以外でコースについての悩みや疑問を相談したり、生活についてもヒントを得たりすることができます。
理由8) 他の人の訳を見て視野を広げることができます。ダメ出しをするなら自分もある程度の知識をつけてからになります。
理由9) このようにして学んだことは、忘れにくいです。
自分一人でやってると気づかないミスに気がつくばかりか、他人から指摘されることで感情が刺激されるので同じミスは起こさないようになりますね。
上の写真に写っているレンガ造りの建物は、キャンパスのあったメルボルンのシティにある建物です。
まだまだレンガ造りの建物も多く残されていて、中には1880年代、ゴールドラッシュ時代のものもあります。
内部は現代風に改装されていて、冷房ガンガン効いていることが多いです。
歴史的な場所が結構あるので、パンフレットを見ながら、その場所まで行って通訳練習をしたこともありました。
実店舗で2022年1月から土日にずっと行っている「ケイコの英字新聞勉強会」は、上でご紹介したものとは色合いが異なります。
試験に向けてやっているわけではないので、割とリラックスした感じですすめております。
私自身は、世界で起こっている色々なことを知ることができ、有用だと思っています。
1回700円または800円ですので、未体験の方、一度参加してみてくださいね。